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その4
2009.9.30.
家族は4人くらいで、平穏に暮らす。ただあるとき気の違った人間に襲われる。目が青色ダイオードの色に光り、それが3つくらいある。いよいよ追いつめられるとそれが5つにも10にも見えるものだ。それは人間を乗り換えて次々と人を襲う。もっといた家族は10人くらいで、襲われて4人になった。それに怯えながら暮らすせいで、不信になっていった。だがそれを忘れたように意気揚々とコンビニに行き、ペプシあずきを一心不乱に探す。店内の駄菓子屋は昔の面影を残しその辺りだけ薄暗い。よそ見をしてゴンドラかトロッコに乗り、宮殿の中を見学する。ゴトゴトが気にならないのは水の上を進んでいるからだ。インド系の暮らしを学んでいる。蒸しパンを貰い、機嫌を良くして盛り上がる会話に聞き耳を立てると、レモンスカッシュのペットボトルのパッケージを集めているコレクターたちだった。そのパッケージには線画のキャラクターが描かれていてそれぞれ違うようだ。しかも版権ではない。オリジナルだ。全国のサイトから人気投票で選ばれたもののようだ。急いでゴンドラを降りてコンビニの棚を探す。自分のものを見つけて、歓喜する。選んだ人の感想を読んでニヤつくも、大御所の辛口批評に理不尽さを感じその部分だけ破り捨てるが、売り物だと我にかえり、絵と感想の部分だけポケットにしまい、ペットボトルをそっと棚に戻す。一方家族は会計を済ませようとしていた。焦って、光る☆の着いたカチューシャを万引きして頭に着け、さらにペプシあずきと間違えて手に取ったストロベリースカッシュをカゴに滑り込ませ、店を出て飲んでから気付く。こまごました諸々に腹が立っていたたまれなくなって、頭の上でびょんびょんしている光る☆が馬鹿馬鹿しく思えてきて、光るカチューシャを投げすてる。苛ついて歩いたせいか、よく知った筈の自宅周辺で家族とはぐれる。不安になったが、気丈に振る舞おうとして歌いながらうろついていると、お隣さんがラジオ体操に出掛けるところだった。何か分かるかもしれないと思い、ついていった。その人の子どもはたっくんと呼ばれ、まだ小学生くらいで小さい。万引きしたあめちゃんをあげる。だだっ広い広場で団体がラジオ体操をしている間、後ろの方で、鉄棒に気を取られて団体からはぐれていくたっくんが視界の端に映ったが、視界から見切れてからは面倒になって何も見ていない事にした。ラジオ体操が終わってお隣さんはたっくんがいない事に気付き必死で探しはじめた。お隣さん、酷い顔をしていた。豹変したそれを見ていると嫌な予感がして自宅に戻った。 夕刻だった。 予感がして、玄関前で、身体が真っ黒く毛羽立ち目が青色ダイオードの色の元人間が前屈みで近寄ってきた。やたら幼い印象を受けると、それが弟だと分かった。刃物を振り回したり銃をぶっ放したりしてくる。身ひとつで闘った。凄まじい乱闘だった。黒い元人間が当て身で沈んで、死んだと思った。膝を打たれながら家に入る。死んだはずの家族が家の各所から一人ずつわらわら出てきた。希望の光で目の前がきらめいた。喜々として外に出るとはぐれたままだった家族が道の向こうから歩いてきた。涙が止めどなく溢れた。「(弟の名前)は..?(弟の名前)は...?」と泣きながら喚いたがもう戻ってこないという雰囲気が無言の中に流れて、助かった喜びと弟を失った喪失感で皆黙って、なにもかも終わったんだなと立ち尽くした。ここでフェードアウトし、エンドロールが流れる。そして一瞬目が覚め、二度寝してまたコンビニに戻る。
2009.9.30.
家族は4人くらいで、平穏に暮らす。ただあるとき気の違った人間に襲われる。目が青色ダイオードの色に光り、それが3つくらいある。いよいよ追いつめられるとそれが5つにも10にも見えるものだ。それは人間を乗り換えて次々と人を襲う。もっといた家族は10人くらいで、襲われて4人になった。それに怯えながら暮らすせいで、不信になっていった。だがそれを忘れたように意気揚々とコンビニに行き、ペプシあずきを一心不乱に探す。店内の駄菓子屋は昔の面影を残しその辺りだけ薄暗い。よそ見をしてゴンドラかトロッコに乗り、宮殿の中を見学する。ゴトゴトが気にならないのは水の上を進んでいるからだ。インド系の暮らしを学んでいる。蒸しパンを貰い、機嫌を良くして盛り上がる会話に聞き耳を立てると、レモンスカッシュのペットボトルのパッケージを集めているコレクターたちだった。そのパッケージには線画のキャラクターが描かれていてそれぞれ違うようだ。しかも版権ではない。オリジナルだ。全国のサイトから人気投票で選ばれたもののようだ。急いでゴンドラを降りてコンビニの棚を探す。自分のものを見つけて、歓喜する。選んだ人の感想を読んでニヤつくも、大御所の辛口批評に理不尽さを感じその部分だけ破り捨てるが、売り物だと我にかえり、絵と感想の部分だけポケットにしまい、ペットボトルをそっと棚に戻す。一方家族は会計を済ませようとしていた。焦って、光る☆の着いたカチューシャを万引きして頭に着け、さらにペプシあずきと間違えて手に取ったストロベリースカッシュをカゴに滑り込ませ、店を出て飲んでから気付く。こまごました諸々に腹が立っていたたまれなくなって、頭の上でびょんびょんしている光る☆が馬鹿馬鹿しく思えてきて、光るカチューシャを投げすてる。苛ついて歩いたせいか、よく知った筈の自宅周辺で家族とはぐれる。不安になったが、気丈に振る舞おうとして歌いながらうろついていると、お隣さんがラジオ体操に出掛けるところだった。何か分かるかもしれないと思い、ついていった。その人の子どもはたっくんと呼ばれ、まだ小学生くらいで小さい。万引きしたあめちゃんをあげる。だだっ広い広場で団体がラジオ体操をしている間、後ろの方で、鉄棒に気を取られて団体からはぐれていくたっくんが視界の端に映ったが、視界から見切れてからは面倒になって何も見ていない事にした。ラジオ体操が終わってお隣さんはたっくんがいない事に気付き必死で探しはじめた。お隣さん、酷い顔をしていた。豹変したそれを見ていると嫌な予感がして自宅に戻った。 夕刻だった。 予感がして、玄関前で、身体が真っ黒く毛羽立ち目が青色ダイオードの色の元人間が前屈みで近寄ってきた。やたら幼い印象を受けると、それが弟だと分かった。刃物を振り回したり銃をぶっ放したりしてくる。身ひとつで闘った。凄まじい乱闘だった。黒い元人間が当て身で沈んで、死んだと思った。膝を打たれながら家に入る。死んだはずの家族が家の各所から一人ずつわらわら出てきた。希望の光で目の前がきらめいた。喜々として外に出るとはぐれたままだった家族が道の向こうから歩いてきた。涙が止めどなく溢れた。「(弟の名前)は..?(弟の名前)は...?」と泣きながら喚いたがもう戻ってこないという雰囲気が無言の中に流れて、助かった喜びと弟を失った喪失感で皆黙って、なにもかも終わったんだなと立ち尽くした。ここでフェードアウトし、エンドロールが流れる。そして一瞬目が覚め、二度寝してまたコンビニに戻る。
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